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2008年11月 5日 (水)

美しいってなんだろう?

以前、ノルウェーの映画「キッチン・ストーリー」を観た時に
「いろんな国のことをもっと知らなくちゃいけないなあ」
と、ぼんやり感じていたことを
明確にまとめてくれた本がありました。

ヤングアダルト新書「よりみちパン!セ」シリーズ
『「美しい」ってなんだろう?—美術のすすめ』。

「美しい」ってなんだろう??美術のすすめ (よりみちパン!セ 26) (よりみちパン!セ 26)「美しい」ってなんだろう??美術のすすめ (よりみちパン!セ 26) (よりみちパン!セ 26)

著者:森村 泰昌

販売元:理論社
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森村さんは、表現方法にセルフポートレートを使う
現代美術の人で、「美しい」とはなんぞや?
美術って小難しくてよくわかんないよ! という
少年少女の素朴な疑問に、
真摯に向き合って答えてくれています。

内容自体も、美術鑑賞のポイントを
やさしく教えてくれていて、大変面白かったsign01
のですが、中でもわたしが膝を打ったのは
西洋美術史を学んできた筆者が
メキシコの女流画家フリーダ・カーロの絵を観て
衝撃を受けた件。

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「私がフリーダとの出会いで、まず第一におどろいたのは
自分があまりにもメキシコのことを
知らなかったということでした」
(中略)
「つぎに知ったおどろき。
それは、私がヨーロッパやアメリカの文化の影響の中で
つちかってきた「美」の世界とは、まったく異なる「美」が
フリーダの世界にはあったという点でした」
(P220)
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そうそう! それそれ!
この中でいう「美」って、「文化」とも置き換えられるでしょ。
わたしも、「キッチン・ストーリー」を観て、
アメリカ(及び西欧)以外の国の映画が
とてもわかりにくい、ということにちょっとショックを受けたのです。
そして、すごく狭い価値観の中で暮らしているなあ、と。

久石譲も著作の中で触れていたけど、
自分から、いろいろな知識を吸収していかないと
自分の幅が広がっていかないんだわ。
人生、死ぬまで勉強だあ。


さて、この『「美しい」ってなんだろう?』のカバー裏には
様々な名作美術(レンブラント「夜警」、ピカソ「ゲルニカ」、
ダヴィンチ「モナリザ」、尾形光琳「燕子花絵屏風」、
岡本太郎「明日の神話」etc……)の大きさ比較図が載っていて
それがすごくいいアイデア☆で面白かったー。


ところで最近、こども向け本・映画ばっかり
読んで(観て)ますね、わたし。
簡単に読める(観られる)からつい手に取ってしまうのだけど、
子どもに分かりやすく、面白くするっていうのは
すーんごく技術がいることですよね。
勉強になります……。

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