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2010年5月30日 (日)

日本語は亡びない

こんな本を読みました。

日本語は亡びない (ちくま新書)Book日本語は亡びない (ちくま新書)

著者:金谷 武洋

販売元:筑摩書房
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発行当時話題になったという、水村美苗著『日本語が亡びるとき』の反論本です。
水村氏の本は未読なのですが、反論の形を借りた日本語論の本だったので
あまり混乱なく読み進めることができましたよ。

「日本語の乱れ」を懸念されて久しいけれど、
なんだか安心になっちゃいました!
日本語って、乱れたくらいじゃびくともしないほど、柔軟で強靭なの!

なんといっても、文字(漢字)は中国から輸入したのに、
文法はまったく影響受けてないという件には
ああ! そうか!! と目からウロコが30枚くらいポロポロポロeye
輸入元の文(漢文)読むのにレ点返し点で読み下すって!
頑なに日本文法!

日本に漢字が入ってきたのが5〜6世紀。
約1500年間、輸入元からの影響を受けず、
ガラパゴス的に進化して発展している言葉。
フランスでは、語彙はおろか文法までどんどん英語化していて、
それこそフランス語は亡びるのではないかと心配されているそうです。
日本は、言葉はカタカナが増えているけど、文法は変わってないものね。
それだけで、どんなに日本語の懐が広いかわかる。
だって、どんどん「自国の言葉」にしていっちゃうんですよ!

圧巻は悪名高い省略語。
国内では「乱れ」と言われるけれど、
それも、日本人に心地よいリズムに変換するための自浄作用だとか。
パソコン、マザコン、ゼネコン、エアコン、ボディコン、ミスコン、
の「コン」の部分は、
コンピューター、コンプレックス、コントラクター、コンディショナー、
コンシャス、コンテスト、と、文字数も意味も違うものなのに、
全て日本語で発音しやすいリズムに大胆に変えてしまう。
そしてそれで、全て意味が通じてしまうhappy01
すごいよ日本語! かっこいい!!

海外で日本語教師をしている経験から、
「日本語は亡びない。」と確固たる信念を持つ著者の、
生き生きとした前向きな文章は読んでいてとても気持ちがいいです。
日本語を世界に広めることによって、世界平和まで実現できると
言い切っちゃうhappy01
日本の言葉の根っこにあるものは、思いやりや優しさ、調和する強さだと。
調和できるのは強いからなんですねーup

優しくて謙虚で地上の視点を持つ日本の言葉を大事にしなくちゃ!
と思わせてくれる本でした。
面白かったです!

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