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2011年4月 6日 (水)

農村村再生

続けて読んだ地域再生本。

農山村再生  「限界集落」問題を超えて (岩波ブックレット)Book農山村再生 「限界集落」問題を超えて (岩波ブックレット)

著者:小田切 徳美

販売元:岩波書店
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濃い! 内容濃い!!
すごいわ岩波ー! 面白かったーー。
わかりやすい資料と、なによりも筆者の豊富なフィールドワークをもとにした
現場の声にすごく説得力があります。
研究者はこうでありたい、と心に熱いものがこみあげる。

集落の問題は、人が少なくなったり、土地が荒廃したりすることが
表面的にはわかりやすいが、深層で起こる「誇りの空洞化」が
いちばんの問題とのこと。
「ここはもう何をしてもだめだ」
そう思った時から、限界が始まる。

具体的な問題提起から、幅広い事例、そしてこれからの展望と
実践可能な具体案まで62ページの中でしっかり展開しています。

●いま、地方問題に取り組んでいるのは「手づくり自治区」の現場力。
→この、現場力の事例がたくさん出てきて、面白かったー!
それぞれ独自性を持って、すごく考えられているのがわかるのです。

●市民団体や小さな行政区などで連携が広がるなかで、
政府だけが「できることは規制緩和だけ」と開き直ることは許されない。
「自立促進」と「格差是正」の「二兎を追う」姿勢こそが政治的な選択肢。
→「二兎を追うバランス」が大事だとのことですが、
この表現力にも目が覚めます。

●食料、エネルギーが世界的に高騰している今日、
多くが農村村から供給される食料、エネルギー、
そして水、二酸化炭素吸収源。
これらを保全、再生し、国際的情勢に振り回されない状況を作り出すことは、
単なる安全保障を越えた国際貢献につながる。


もう、問題を指摘されるにつれ、筆者の意見を読むにつれ、
ほぅー、ほぅー、ほほうー!! とフクロウの大合唱ですよ!
論文はかくありたい。

そして、やはり人を支えるのはすべて人とのつながりであり、
大事なのは、支援を求める相手へ笑顔を送り続けることだ、と
感じるとともに、震災被災地への思いとリンクするのでありました。
この時期に、こういう本が読めてよかったです。
おすすめです。
(でも眠い時はだめ。安らかに寝てしまう……。
言葉自体はさほど難しいわけではないんだけど、
一語一語に重みがあってね…。)

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